はじめに
資料作成に時間がかかる…そんな悩みをChatGPTが解決します。
ビジネスや学習、研修、セミナーなどで使うパワーポイント資料を「短時間で」「効果的に」作りたいなら、ChatGPTの活用が最適です。
本記事では、ChatGPTを使ったパワポ作成のメリットから、プロンプトのコツ、目的別のおすすめ手法までをわかりやすく紹介します。
ChatGPTでパワポを作成するメリットと全体の流れ

パワーポイント資料の作成は、構成からデザインまで時間がかかります。
ChatGPTを使えば、以下の工程を自動化・効率化できます。
- スライド構成案の自動生成
- 本文・図解・表の提案
- デザインイメージに沿った内容生成
基本の流れは、テーマや目的を明確にし、それをプロンプトとしてChatGPTに入力するだけ。初心者でも手軽に始められます。
ChatGPTでパワポ作成を成功させるためのプロンプト設計術

SMART原則に沿ったプロンプトが成功の鍵
プロンプトの内容が明確であるほど、ChatGPTの出力精度は高くなります。
以下の「SMART原則」を意識してプロンプトを設計しましょう。
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性)
- Time-bound(期限あり)
プロンプトに含めるべき具体情報
- スライド枚数(例:5枚)
- 対象読者(例:新入社員向け)
- 雰囲気やトーン(例:やさしめ、ビジネス調)
- 色の指定(例:ブルー系)
- 図や画像の有無(例:画像なし)
- 構成(例:1.概要、2.背景、3.ポイント、4.影響、5.まとめ)
実用的なプロンプト例
コピーする編集する新入社員向けに「インボイス制度」の概要を説明する5枚のスライドを作成してください。
各スライドにタイトルと本文を提案してください。トーンはやさしめ、色はブルー系、画像は不要です。
構成:1.概要、2.背景、3.制度のポイント、4.影響、5.まとめ
ChatGPTでパワポ作成する主要4手法の徹底比較

次のセクションに4手法の比較表がありますのでそちらもご参照ください。
1. VBAマクロとChatGPTで自動スライド作成【無料・中級者向け】
所要時間:15〜30分/カスタマイズ性◎
PowerPointに搭載されているVBA(Visual Basic for Applications)を使い、ChatGPTで生成したコードを貼り付けるだけでスライドが自動作成されます。
手順:
- PowerPointでマクロを有効にし、VBAエディタを起動
- ChatGPTに「○○の内容を5枚のスライドで、VBAコードで作成して」と依頼
- コードを貼り付けて実行(F5キー)
おすすめの使い方:
- テンプレート資料の自動生成
- 定型スライドの繰り返し利用
2. Code Interpreterで.pptxファイルを生成【簡単・Plus限定】
所要時間:5〜10分/画像対応・初心者OK
GPT-4の「Advanced Data Analysis(ADA)」機能を使えば、Pythonコードを通じてChatGPTが.pptxファイルを直接作成できます。
使い方:
- 「地球温暖化を10枚でまとめてください」と入力
- 出力後、「.pptxファイルにしてください」と追記
- ダウンロードリンクからファイルを取得し、PowerPointで調整
メリット:
- プログラミング不要
- 表・画像付きの資料にも対応
- ChatGPT Plus(月20ドル)契約が必要
3. Smart Slidesプラグインで一瞬作成【ビジュアル重視派に】
**所要時間:3〜5分/画像付きプレゼンに最適】
ChatGPTのプラグイン「Smart Slides」を使えば、チャットだけで見栄えの良いスライドが即完成します。
使い方:
- 「猫の生態を2枚で、画像付きスライドで作ってください」などと入力
- 出力リンクからダウンロードして使用
料金プラン:
- 無料(月6回)
- 従量課金($5〜$15)
- 年額プラン($100)
おすすめ用途:
- 商品紹介や社外プレゼンなど、見た目が重要な資料に
4. Microsoft Copilotで瞬時にスライド作成【企業利用向け】
所要時間:3〜10分/連携重視・ブランド統一◎
Microsoft 365契約者は、PowerPoint内のCopilotを活用することで、自然言語入力からスライドを自動作成できます。
主な機能:
- 新規スライド生成
- WordやExcelからの要約・反映
- ロゴ・ブランドカラー自動適用
料金:
- Copilot PRO(月額3,200円前後)
- Copilot for Microsoft 365(月額4,500円/ユーザー)
活用例:
- 社内資料の高速作成
- ブランドガイドラインに沿ったプレゼン
▼関連記事
利用目的別に見るChatGPTパワポ作成手法の比較表
方法 | 費用 | 難易度 | 所要時間 | 柔軟性 | 最適なケース |
---|---|---|---|---|---|
VBAマクロ | 無料 | 中 | 15〜30分 | 高 | 定型資料や詳細なレイアウトが必要な場合 |
Code Interpreter | Plus(月20ドル) | 低 | 5〜10分 | 中 | 単発で手軽に画像付きスライドを作成したい |
Smart Slides | Plus+追加課金 | 低 | 3〜5分 | 中 | 映えるスライドを短時間で作りたい場合 |
Microsoft Copilot | M365(月額3,200円〜) | 低 | 3〜10分 | 高 | 企業利用・ブランド統一が重視される場合 |
よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPT単体で.pptxファイルを作成できますか?
A. 直接はできませんが、VBAコードやADA機能、Smart Slidesなどを通じて実質的に作成可能です。
Q. 無料で試せる方法はありますか?
A. VBAマクロならChatGPT無料版+PowerPointだけで実行できます。
Q. 日本語スライドにも対応していますか?
A. はい、すべての方法で日本語に対応しています。Smart SlidesやCopilotは日本語レイアウトの最適化にも対応しています。
ChatGPTでパワポ作成を効率化するためのまとめ
ChatGPTを活用することで、パワーポイント資料の作成は格段に効率化できます。
- カスタマイズ重視なら: VBAマクロ
- 時短したいなら: Code Interpreter/Smart Slides
- 企業で使うなら: Microsoft Copilot
プロンプトの工夫次第で、添削の手間も減らせます。目的や予算、利用環境にあわせて最適な方法を選び、ぜひ活用してみてください。
▼OPEN AI公式サイト(ChatGPT)
この記事を書いた人

コメント